スクリーン印刷解説
スクリーン印刷って?
 スクリーン印刷とは、印刷したい部分が穴の開いた版、(図-1)でプラスチック成型品、金属、ガラス、木材、紙、布etc固形物に印刷する方法です。トップページ(青枠の6つ)図がその印刷した物のサンプルです。
「私は知らない」とお思いでしょうが、あなたの普段目にしている電化製品、おもちゃなどにある文字、ロゴマークetcはスクリーン印刷(パッド印刷)で印刷した物です。
 友部SPでラーメンに載っているる海苔に印刷したの見たよ!!
図-1
やり方は至って簡単
 版とインク、ゴムへら(スキージー)があればすぐに出来ます。

右上から:印刷物を所定の位置にセットし、インクを乗せる。→版を下ろしスキージーでこする(印刷する)。→インクを版面にかぶせる。→版を上げ印刷物を取り出す(出来上がり)。
図-2
 早速やってみよう!!
◎版の構造
 版はスクリーン枠(アルミ、木、ベニヤ板etc)に細かい目の網(テトロン、ナイロン、絹、金属etc)が張ってあります。網に乳剤を塗って、印刷したいところだけ除去します。
 
※感光乳剤は紫外線を当てて光のあたらないところだけ水で除去。カットしたフィルムを貼ったり、絵筆で乳剤を塗って作ることも出来ます。
図-3
◎スクリーン枠の大きさの目安
 手刷りなら印刷したい絵柄の大きさプラス上下、左右5cm程。機械刷りならスキージーの動く方向は10cmほど大きく。又印刷物より5cmほど大きくして下さい。
※1:絵柄より5cm以上大きく
※2:点線・被印刷物サイズ
図-4
◎スクリーン(紗)の目の粗さの目安
 Tシャツ、布製品なら80~120#。プラスチック、金属、ガラスetcは絵柄の細かさによって250~300#がよろしいかと思います。

◎スクリーン(紗)の材質は
 テトロン、ナイロンが一般的。絹は高価で目が不揃いですから今はほとんど使われません。金属紗は寸法精度のうるさいプリント基板、ICチップなどに使われますが、今のところ考えなくってよろしいかと思います。

図-5
◎スキージー(ゴムのへら)
 版上のインクを印刷物の上に押し出すのに使います。プラスチック、合成ゴム、ウレタンゴムがありますがウレタンゴムが一般的です。平滑面に印刷するなら硬いもの(下図の黄色)、多少の凹凸がある物に印刷するなら柔らかめの物(下図の緑、赤)を選んで下さい。
右上:プラスキージー 
左上:合成ゴムスキージー
右下::
ウレタンスキージー(6mm)
左下:ウレタンスキージー(9mm)
図-6
◎インクの選定
 インク選定にあたってはまず何に印刷するのかを決めて下さい。プラスチック、金属etc材質によってインクは違います。特にプラスチックの場合、一概にプラスチックといってもいろいろありますから・・・。PP、ポリエチレン、シリコーンは気をつけて下さい。
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